ナックルファイター
☆☆リモコン格闘ロボの最高峰☆☆
発売年 :1993年
メーカー :バンダイ
カテゴリー:対戦型RC/リモコン/赤外線
ジャンル :リモコンバトル
プレイ人数:対戦は2人~
入手 :ヤフオク(中古2体で¥6500ほど)その後未使用品を保管用に1体(¥1000)入手。
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★宝・・・あまり電源ありの玩具でこの評価はつけませんが、モータやギアを交換しながら孫の代まで伝えていきたい。(一応新品未使用を1体保管)
★惚・・・これのラジコンタイプが今後発売されたら評価は変わるかも知れませんが、一人でもしょっちゅう動かして遊んでいられるほど操作が楽しいんです。
備考 :モータ直結のピニオンギアが消耗品のようです。パンチがうまく出なくなったら「ミニ4駆」用ピニオンギアが使用できます。(入手時に2体ともパンチ動作不良でしたが、おもちゃ病院でピニオンギアの交換で完治していただきました。)
(更新日:2012/10/13)
備考2 :なんと「ミニ4駆」や「VERSX」とモータまで互換性があったので性能アップすべくパンチのモータを「ハイパーダッシュ2モーター」に組み換えてみました。
早くはなったものの力強さが失われた感が強いので、左ジャブのモータだけ「ハイパーダッシュ2モーター」とし、左パンチはVERSXの「パワーダッシュモータ」、足部のモータは高性能にしたところ、なんと改造前より遅くなる、といった結果だったので元のモータに戻しました。
トルク、の意味が実感としてわかりました。
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【概要】
1993年にバンダイから発売されたボクシングタイプの格闘ができる有線リモコンロボです。
左右の手足にそれぞれ内蔵された4つのモーターで、前進後退、左右回転の移動と、腰の入った右パンチと削岩機のような左パンチの連打が簡単に打てます。
※左右の手足それぞれが独立していて、全部の動作を同時に行えます。(例えば、連打しながら前進や右旋回しながらの強力な右フック、あるいはパンチで牽制しながらの後退など。)
胸部にヒットポイントがあり、ここにショックが伝わると上半身が後ろにブリッジするように倒れて戦闘不能になります。
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【■勝利条件■】
各自でルールを決めてもいいかも知れません。
例として
・時間内でのダウン回数が少ない方の勝ち。
・ダウン3本中2本先取が勝ち。
※ヒットポイントに当てずに転倒させることによるダウンの扱いを事前に決めておく。
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【ルール】
◎準備
電池を入れ、リモコンのコネクタをロボの背中のコネクタとしっかりつなぐ
◎勝利条件をあらかじめ決めておきバトルする。
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【プレイ感】
独立した4つのモータによる力強さと操縦の面白さが際立ちます。
リモコンボタンに対する反応もなかなか良いです。
パンチに関してはボクシングのフックやストレートとはちょっと違うイメージです。
右パンチは腰が入った挙動でフック気味の正拳突き、といった感じです。
左パンチは、ボタンの押しっぱなしで、ダダダダダといった感じの手打ちの高速パンチですが、実はこっちのパンチの方がヒットポイントに有効な場合が多かったりします。
左右のパンチも同時に出せますが右パンチの威力で左方向に回転する力が働くため、同時押し、っていうのはよほど接近した時じゃないブレて目標にヒットしづらいかも知れません。
(パンチ動画か画像)
移動方法で片方を前進、もう片方を後退にいれることでその場のターンのような動きも出せるので、コードが巻きつくようなシーンでも自分でほどいて闘い続けることができます。
音については、モータ音やパンチの「ガシャン タタタ」といった音はしますがそれほどうるさい訳でなく、居酒屋などでは全く気にならないレベルかと思われます。
(更新日:2012/10/13)
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【感想】
なんの痛みやリスクもなくボクサー気分が味わえます。
操作性の高さからバトルに集中できます。
特筆すべきはフットワークです。
例えば「拳闘士」(タカラトミー)なども意のままにパンチを繰り出す、というコンセプトで人気を博したオモチャのようですが、実際に手にいれてみてすぐに手放しました。
というのも至近距離で足は固定され、パンチを打つとほとんど必ず当たり、かつ避けづらく、倒れた人形を戻す動作も一々面倒で、その頻度も高いので数分で嫌気がさしました。
この「ナックルファイター」は対戦じゃなく、ただ動かしているだけでも面白いと感じます。じっくりと動かし観察して感じたことは、「移動+パンチ」の複合要素が深い面白さを生んでいるということです。
パンチと移動が自在に行える、ということがこういった対戦ロボ型玩具には必須の要素になります。
余談ですが、2012年現在発売中の小型ボクシングロボ「バトロボーグ20(タカラトミー)」(夢の赤外線無線コントロール!)が実勢価格3000円もしないのにそれほどの広がりと高評価を得ないのは、移動方法がパンチの威力で引きずるように足が半歩前にでる方式だからだと思います。
全長9cmの小型化を目的にするあまり、移動力をないがしろにしてしまっている感があります。また、ヌンチャク型のコントローラはロボとの一体感という理由で必要だったかも知れませんが、細かい移動ができないため、パンチを当てづらく避けづらいといった状況を生んでいます。
まさに足を引っぱっている、という・・・(ゝ。∂)
「ナックルファイター」の良さは「習熟要素の多さ」による面白さに違いありません。
例えば車のラジコンなどで、こちらに向かって走らせている時に向かって左方向に曲がらせたい場合、頭の中で「”車から見て”右にハンドルを切れば向かって左方向に曲がるな」と、とっさに反応できるようになるにはちょっとしたイメージ力と慣れが必要になります。
ましてやこのロボットの対戦などは位置関係が様々に変わる中、相手のパンチからヒットポイントを守りつつ的確な攻撃を実行するには慣れる為の練習が必要になります。(実際練習用のサンドバックがついてますし)
習熟要素+トレーニング=自身の成長の実感 という人間の根源的な喜びを短いスパンで味わえる完成度の高い玩具と言えます。その事に比べたらリモコンで有線だから遊びたくない、って敬遠するのはいかにももったいないことだと思います。
リングについて「バトロボーグ20」入手時に自作ヘキサリングを作りましたが、このリングは内径が50センチ以上あり、大きなナックルファイターでも十分な広さがありました。
このリングで専らイブキと遊んでいますが、ヒットポイントを介さないKO(腕をひっかけて倒す)やリング際の攻防もあり、広さに制限のある方がおもしろい遊びなのかも知れないと思いました。
また、発売時には練習用にエアー直立式のサンドバックが同梱されてました。
今ならロボと同じくらいの背丈ののペットボトルに水や砂を適当にいれて遊ぶのも面白いと思います。
(更新日:2012/10/13)
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【情報】
1992年前後は有線タイプの格闘ロボが各社から発売されており、メカやロボットに比較的低年齢層から親しめるような良い風潮があったようです。
当時の有線タイプの格闘ロボを列挙してみると
トミー:バトルソード闘剣士/バトルスキッパー
タカラ:スクリューボンバー/サムライボンバー/コンボット
バンダイ:ナックルファイター/ディスクファイター
他にもあったかも知れませんが、ちょっと調べてこれだけありました。
また、対戦ロボとは違う流れで「ヴァーズエックス」や「ロボカップトイズ」といった競技系のリモコンも盛り上がっていたようです。ちなみに僕は当時その一切を知らずに過ごしていた青年でした。2012年発売の「バトロボーグ20」のルーツがちょっと気になって調べたところたいへん面白い森に迷い込んでしまったのかも知れません。
※おまけ情報ですが、その後2000年に「サムライボンバー」の2個セットの「鎧武者大戦」が2002年にツクダオリジナルから突如「爆闘アーマーボット」が発売されました。
その後は特に目だった商品も発売されず、2012年の「バトロボーグ20」の登場まで不景気のせいか静かな時が流れていました。
当時、定価7000円という飛びぬけた金額で子供達の高嶺の花として君臨したのが、この「ナックルファイター」でした。
人気もあり、大会なども各地で開かれていたようです。人気の裏付けとしてパナソニック乾電池のCMにも起用されていました。(CMにはラジコン式(無線)で登場しており、正直欲しいと思いました。
※と、思っていたらCMが先で電池のキャンペーン賞品として最初にリモコン式のナックルファイターが製造され、キャンペーン終了と共に市販された、という経緯があったようです。
今の技術でラジコンタイプで再登場させて欲しいです。)
(更新日:2012/10/13)
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【おまけ】
【バンダイ公認ルール (1993 Ver1.0)】
Ⅰ【バトルマシン】
①参加できるマシンはナックルファイターのシリーズ商品のみ。
Ⅱ【公認リング】
①図1の示すリングの大きさ、スタートポジションが公認使用である
Ⅲ【試合方法】
①マシンは1対1で対戦する。
②1ランド1分で最大3ラウンドまでを試合時間とする。
③対戦相手をダウンさせると得点が入ります。
▲対戦相手をリング上で倒した場合=2点
▲対戦相手をリング外へ押し出した場合=1点
▲両方が倒れた場合(ダブルノックアウト)=両方に1点
④得点が入った時点で、そのラウンドは終了する。
⑤得点を加算して先に3点以上とった方が勝ちとなり、試合は終了する。
⑥3ラウンド終了した時点で、同点の場合はじゃんけんとする。
⑦1台が動けなくなっても、もう1台が動ける場合は試合続行する。
⑧2台とも動けなくなった場合、そのラウンドは両方無得点のまま終了する。
Ⅳ【改造】
①図2の「改造禁止ゾーン」の形状を変えることはできない。
※シーク者 注: 胸のヒットポイントとその下の上体をロックする部品、あとは足部全体が改造禁止ゾーンです。
②ニッカド電池を使用してはいけない。
③腕の長さを伸ばしてはいけない。
④倒れなくなるような改造はしてはいけない。
⑤他のマシンを傷つけるような改造ははしてはいけない。
Ⅴ【失格】
①試合中にマシンなどに触れて妨害した場合、失格とする。
「勝利へのチャンスは皆が持つべきだ。君もスポーツマンシップにのっとって試合にのぞもう。」
(更新日:2012/10/13)
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